トコジラミの生態

ダニ・ノミ・シラミとの違い

トコジラミとダニ・ノミとの違いとは?

名前にシラミとつきますが、トコジラミはシラミの一種ではなく、生物学上はカメムシの仲間です。別名ナンキンムシ(英名:Bed Bug)とも呼ばれており、ダニやノミやシラミと同じように吸血被害を及ぼすことが特徴といえます。

また、ダニやノミなどにくらべるとカラダが大きいため、肉眼でも発見しやすいことが区別できるポイントのひとつといえます。カラダが大きい分、吸う血の量が多いことには注意が必要です。

詳しくは、表にまとめさせていただきますので、よろしければご参考にしてください。

トコジラミ・ダニ・ノミの違い

  トコシラミ
ダニ ノミ
サイズ 約5~8mm

1mm以下

約2~4mm
寿命 半年~1年半ほど。飢餓状態でも、6ヶ月以上生きることも。 2週間~2ヶ月ほど。 3ヵ月~1年ほど。飢餓状態でも、1週間~1ヵ月生きることも。
特徴 隙間に潜んでおり夜行性。燻煙剤などが効きにくいため、駆除がしにくい。

カラダが小さいため、肉眼で発見することがむずかしい。 イヌ・ネコなどの動物が原因で発生することが多い。

※写真/出典:日本ペストコントロール協会

トコジラミとシラミの違い

  • トコジラミはカメムシのような、油臭い嫌な臭いを出すことがあります。
  • 通常のシラミの倍以上の大きさがあるため、肉眼でも見つけやすい。
  • トコジラミは人間だけでなく、イヌやネコなど、他の動物の血も吸います。
  • シラミに比べて寿命が長く、飢餓にも強いため、駆除がむずかしい。
  • 動物の体毛などではなく、家の隙間などに住みつきます。

ダニやノミ、本家のシラミのように人間の血を吸うため、トコジラミも似たような虫として見られがちですが、その被害は他の害虫に比べても際立ったものと言えます。また、繁殖力も強く、飢餓にも負けずに生き続けるため、なかなか個々の対策で駆除することができないことが特徴ともいえます。

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